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今年の高校入試は、時代の流れとともに「転換点」を迎えた印象です。ご存知の通り、この4月から私立高校の授業料実質無償化が始まることもあり、これまで公立優位と言われてきた福岡県においても、私立高校を選ばれるケースが増えています。その影響もあってか、公立高校が定員割れを招く事態が生じており、各学区の上位校以外、軒並み志願倍率が下がっています。

たとえば、当塾の中3(今期卒塾)の内訳を見てみますと、私立高校を第一志望(専願)とされたご家庭は塾生全体の約28%、公立高校の特色化選抜・推薦入試組が約36%、先日の公立一般入試受験者が約35%となっています。なお、公立の特色化・推薦で内定が取れなかった場合は一般入試にまわるため若干の重複があります。また、その他少数ですが、私立前期入試を終えた段階で、希望コースでの合格+学力特待生が取れたため、公立高校への出願を取りやめられたご家庭もございました。

このように、昨今、保護者様世代の高校入試とは状況が様変わりしてきており、首都圏のように福岡でもこの流れが加速することも考えられます。公立でも私立でも保護者様の経済的な負担がそれほど変わらないとなれば、当の本人が「ここに行きたい!」と思う高校をご家族で選ばれるようになるでしょうし、それならば中学受験をしてみるという選択肢も出てくるかもしれません。(実際、今年の小6中学受験は各校の受験者数が増えています)

近隣の公立高校では筑紫丘と筑紫中央、この2校が特に高倍率で狭き門となっており、公立高校間でも倍率に大きな開きがあります。今年の入試問題の分析、各科の難易度、次年度アドバイス等は当塾ホームページに掲載しておりますので是非ご一読ください。

最後にひとつ、お伝えしておきたいのは、高校進学後の世界はこれまでとは全く違うということです。生活も自己責任になりますし、勉強でも一定の学力レベルと意欲があることが前提となります。「入試」は合否を決める手段ではありますが、その過程にあたる「受験勉強」は、進学後もついていける学力に底上げし、精神的な成長を促す役割を担っています。






# by chikushin-column | 2026-03-16 19:42

現場で指導しておりますと、小学校の学習内容が定着しているか、「読み書き計算」の基礎・基本を正しく使えるか、これが中学生になってからの成績に直結することがわかります。カリキュラムは義務教育9年間を通して、体系的に組み上げられていますので、小学校と中学校は別物として切り離せるわけではなく、特に小5・小6の内容は既にじわりと中学内容の領域に足を踏み入れています。英語も小学校で必修教科化されましたので、教科数も同じになりました。

さらに言えば、小学校で習ったことが高校入試にも普通に出題されるという現実があり、つまり、小学校の基礎・基本がカンペキに整っていれば、小6で高校入試の問題もそこそこ解けるというわけです。教科やテスト内容にもよりますが、小学校の単元カラーテストで80点は黄色信号です。来月、当塾では「学力コンクール」という小学生の公開テスト(既習全範囲・基本から発展まで)を実施しますが、そういった客観的な指標を見て、お子様の実力を捉えられておくことも必要でしょう。また、「漢検」は級が細かく分かれてますので、低学年のうちから計画的に一学年上の級を目安としてチャレンジされるのもオススメです。近頃、子どもたちの漢字能力が急激に下がってきているのを危惧しています。

少し話が逸れますが、英検会場の様子を見ていますと、たとえば「英検準二級」の試験会場では、小学生から中学生・高校生、一般の大人の方まで、同じ教室で同じ問題を同じ時間で受検しているという光景を目にします。本来、学年の縛りのようなものがないほうが能力を高めていけるのかもしれないなと感じます。小学生のうちに、中学以降の土台を確実に。「鉄はアツいうちに打て」です。





# by chikushin-column | 2026-02-20 17:05

昨今、デジタル化の進展により、学びの現場にも様々な形で教育ICTが入ってきています。通信機器は可能性を広げる側面もありますが、その一方で、従来の教育手法、たとえば類題の反復練習や音読、書いて覚える、あるいはノートまとめといった手法が削られがちで、自分の身体や五感を使ってインプットする行動や時間をおのずと遠ざけてしまいます。一見、非効率だとかタイパが悪いだとか、そう見えることの中に、実は学びにとって大事なエキスが含まれているかもしれない、この視点は常に持っておきたいところです。

見てわかる、教えられて理解する、これはもちろん大切なのですが、「脳でわかる」、それだけでは「自分でできる」という状態にまで引き上がっていきません。そこに自分の身体を使って、脳と行き来しながら、ゼロからイチを作るような時間が必要になってくるというわけです。また、習ったことを生活の中で試したり、教科書に出てきた場所に行ってみたりといった行動も、広義の意味で「勉強の身体性」と言えます。これらの過程において様々な「気づき」が生まれ、知識や理解が立体的に根付いていきます。わかる→やってみる→「気づく」・「間違える」→理由を考える・法則を見つける→「できる」・「覚える」というサイクルが学習定着のためには欠かせません。

これはスポーツ等とも共通する上達の道筋だと言えますが、ただ、そこには心の奥底にある「意志」のようなもの、根っこがどれぐらい張っているか、そういった見えない要素(非認知能力)によって大きく左右されます。今年も一年、塾生の学力と気持ちの面、その両輪を伸ばしていけるよう頑張ってまいります。よろしくお願いします。




# by chikushin-column | 2026-02-20 17:00

今回の塾報、まずは私の好きな言葉、大切にしている言葉をいくつかご紹介させていただきます。

・「今日という日は、残りの人生の最初の一日」
・「一日は一生の縮図なり」
・「あなたが無駄に過ごした今日は、昨日この世を去った人がどうしても生きたかった一日です」
・「人生において最も大切なとき、それはいつも今です」

人間誰しも流されやすい面がありますが、そこを踏みとどまらせてくれる言葉なり、実体験なりがあると、自分の気持ちをコントロールしやすくなります。昨日と今日、今日と明日、確かに一日しか違いませんが、その積み重ねが一カ月、一年先には大きな違いとなっていきます。上手くいく日も全くダメで凹む日もありますが、結果や他者からの評価を追いかけるのではなく、少し先の未来と目標を見据えたうえで、自分自身の「実感」を大切にすること、この意識が「継続の秘訣」ではないかと私は思っています。派手さはありませんが、その地道な努力の先に、これまで見たことのない新しい景色が待っている、そう信じて行動することこそが道を切り拓く唯一の方法です。

受験生は「そのとき」が近づいてきました。残された日数を数えると焦りも出てくる時期でしょう。ただ、だからこそ、「今日一日をしっかり使い切る」ということにフォーカスして取り組む気持ちが求められます。迷いを吹っ切って今すべきことに全力を尽くす、勇気と野心を秘かに携えて自分の決めた目標にしたたかに近づく、これだけに集中していきましょう。ご家族の温かい応援、笑顔、いつもと変わりない何気ない対話がお子様のメンタルの安定につながります。ラストスパート、温かく見守ってあげてください。




# by chikushin-column | 2025-12-14 00:34

中学生の定期テストに向けた勉強について、まずは少しお話をさせてください。当塾では「鉄人」ウィークとして、直前は学校ごとに時間割を組み換え、出題範囲に合わせた対策授業をしていますが、塾生の様子を見ておりますと、数週間前から計画的に準備をしてきた塾生もいれば、前日になっても提出課題のワークが終わっていない塾生もおられます。その差は歴然、本番に向けた仕上がりが全然違います。

「準備→本番→評価・行動」というサイクルで捉えたとき、学年が上がるにつれて、大なり小なり複数の事柄が並行する状況になっていきます。突発的なものや緊急性の高いものは致し方ありませんが、ただ、そればかりに囚われていると、中長期的な視点が育たず、結局は真の上達に繋がりません。やはり、日頃の家庭学習においては、翌日までの宿題にプラスして、少し先の未来に向かって計画的に取り組んでいく類の学習を一つ二つルーティン化し、習慣にしてしまうのが得策です。時間と成果の関係性、教科に対する関心、自分自身への期待、負けん気等々、そういった要素が整ってくれば、自ら「主体的な行動」を起こすようになります。時間の使いかたが変わります。発する言葉も変わります。精神的にタフになり、言い訳をせず、自分事として結果を受けとめるようになります。そして、目に見えるカタチで成果が表れたとき、自信となり、ひとつの成功体験として刻まれます。多少大げさですが、言うなれば自分の「勝ちパターン」を手に入れた、というわけです。こういった体験を一つまた一つと増やしていけば、勉強以外のどんなことにも活かせる汎用性の高い実体験となり、自分の糧となっていくでしょう。

いざというとき、自分の意志で毎日コツコツ続けてきたこと、そして、「続けてきたんだ」という自信は、心の大きなよりどころになります。日々の積み重ねから自信は生まれます。

少し違う角度から #269号(2025年11月)_d0347964_00553232.jpeg

# by chikushin-column | 2025-11-16 00:56

毎月お渡ししている塾生保護者様への塾報「ちくしん通信」から教育コラム欄を抜粋したものです。ご一読ください。(塾長)


by chikushin-column