「準備→本番→評価・行動」というサイクルで捉えたとき、学年が上がるにつれて、大なり小なり複数の事柄が並行する状況になっていきます。突発的なものや緊急性の高いものは致し方ありませんが、ただ、そればかりに囚われていると、中長期的な視点が育たず、結局は真の上達に繋がりません。やはり、日頃の家庭学習においては、翌日までの宿題にプラスして、少し先の未来に向かって計画的に取り組んでいく類の学習を一つ二つルーティン化し、習慣にしてしまうのが得策です。時間と成果の関係性、教科に対する関心、自分自身への期待、負けん気等々、そういった要素が整ってくれば、自ら「主体的な行動」を起こすようになります。時間の使いかたが変わります。発する言葉も変わります。精神的にタフになり、言い訳をせず、自分事として結果を受けとめるようになります。そして、目に見えるカタチで成果が表れたとき、自信となり、ひとつの成功体験として刻まれます。多少大げさですが、言うなれば自分の「勝ちパターン」を手に入れた、というわけです。こういった体験を一つまた一つと増やしていけば、勉強以外のどんなことにも活かせる汎用性の高い実体験となり、自分の糧となっていくでしょう。
いざというとき、自分の意志で毎日コツコツ続けてきたこと、そして、「続けてきたんだ」という自信は、心の大きなよりどころになります。日々の積み重ねから自信は生まれます。
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by chikushin-column
| 2025-11-16 00:56





