「基礎」を整える #143号(2015年5月)

教育の世界では「十歳の壁」という言葉があります。小学校低学年までは出にくかった学力差、そして学習能力自体の差が表出してくる時期にあたります。

また、ある調査では、小学生のうちに習得すべき学習内容をきっちり理解したうえで中学校に上がる児童数は、全体の20%程度だと言われています。この20%圏内に入っていれば、中学生になっても落ちこぼれることはないと考えられています。


この小学校課程での学力、すなわち「基礎」が整っていてこそ、中学・高校と、「基本・応用」の学習を積み上げることができるわけですが、では、この「基礎」とはどんなチカラを指しているのでしょうか。

読んだり書いたり計算したりという、いわゆる基礎学力だけが学習能力の基礎ではありません。そもそも「基礎」とは見えにくいものであり、もっと奥底に潜んでいるものです。塾現場で感じることを、ここで3点挙げておきたいと思います。

①積極的に聞くチカラ
②知的好奇心(知識を使いたいという欲望)
③思考力・想像力(自問自答できる能力・ルールに従って論理的に考える能力)

これら3つは「学習能力の基礎」としてとても重要な構成要素です。「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、やはり小学校中学年あたりがポイントでしょう。(これらの能力を直接測定して数値化できるようなテストがあればいいのですが…)
 

知識と実体験を結びつけたり、知らないものを言葉からイメージしたり、そういった「脳内の遊び」を楽しめるようになれば学習能力はグンと上がります。あとは訓練すれば点数は必ず伸びますし、勉強の仕方も自ら工夫するようになっていきます。近い将来に向けて、学力向上の礎は早めに整えておきたいものです。
[PR]
by chikushin-column | 2015-11-05 16:41

毎月お渡ししている塾生保護者様への塾報(ちくしん通信)から、「塾長コラム」欄を抜粋したものです。どうぞ、ご一読ください。(文責 今井)


by chikushin-column