4技能 #171号(2017年9月)



近年、教育界では「英語4技能の習得」というフレーズが、アクティブラーニングと並んで大きな話題になっています。ご存知の方も多いかと思いますが、「読む・聞く・書く・話す」の4つの能力のことです。この英語能力は大学受験を視野に入れた際、非常に重要になりますし、英検やTOEICの点数が入試において点数に換算される等、急速に広まってきています。

ただ、その一方で、塾現場で小中学生を指導していると、「国語(=日本語)4技能」が心配になる場面に出くわすことが非常に多いのが現状です。4技能というのは、「読む・聞く」のどちらかと言えば受動的な2技能と、「書く・話す」の能動的な2技能に分けられますが、私の印象では、前者(読む・聞く)が疎かになってきている気がしています。 

前述の内容とは少々逆説的にはなりますが、読んだり聞いたりという行為は、ある意味、とても主体的な側面を含んでいます。それらは一見受身のように見えて、実は、自分の感情を他者にすり合わせていく思考作業ですから、一定のストレスは付き物。好き勝手は許されませんし、思い通りにもなりません。特に、読むチカラ(独力で日本語を読み解くチカラ)が全てのベースです。これを養っておかなければ、近い将来、自学勉強の負荷に耐えられなくなり、伸び悩みの原因となります。 

読むチカラには、①丁寧な音読と②スピードを上げた黙読(速読)の両方が必要になりますが、ご家庭でそれを測る方法としては、「初見の文章を上手に音読できるか否か」、これが一番わかりやすいかと思います。また、そのためには語彙力や漢字能力の向上は不可欠ですので、検定等を利用して、ひとつ上の学年ぐらいまで取得していくことをオススメしています。




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by chikushin-column | 2017-09-13 23:49

毎月お渡ししている塾生保護者様への塾報(ちくしん通信)から、「塾長コラム」欄を抜粋したものです。どうぞ、ご一読ください。(文責 今井)


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