脱・丸暗記学習 #176号(2018年2月)


 一般に、暗記教科の代表格として真っ先に挙げられるのが私の担当教科である社会科」なのですが、実は、その社会科の入試問題がガラッと様変わりしてきています。

 ここ数年、福岡県の公立高校入試においても、社会科の平均点は低い状態が続いています。これは丸暗記学習の限界を示しており、また、社会科の総合力・思考力を見る問題というのは、標準的な中3生にとってかなり難度の高い要求であることの証とも言えます。特に、地理分野や公民分野は、今の世の中の動きを反映した問題(時事問題)が出題されますし、新傾向を含む練り込まれた良問が並んでいますので、なかなかタフな戦いです。社会科は、もはや「準備力」だけでなく「その場力」も試される教科に変身しています。

 そして、この傾向は、なにも高校入試に限ったことではなく、中学入試においても色濃くなってきています。過去問を解くだけでは、傾向と対策にならない…今後はさらにそうなっていくに違いありません。

 さて、この入試の「質」の変化が「追い風」になる子もいれば、逆に「向かい風」になる子も出てきます。私、個人的には、社会科という教科ぐらいは「努力値がそのまま点数に直結するテストであってもいいんじゃないか」と思っていますが、しかし、暗記中心の学習から脱却することで、学びを深め、知識を活かすことに繋がるならば、今の方向性は素晴らしいことだと思います。勉強の面白さを知り、自ら学びを深めていく、この理想にどこまで近づいていけるでしょうか。二〇二〇年の教育改革に向けて、入試制度面ばかりが脚光を浴びてますが、テスト問題そのものの改革にも注目です。




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by chikushin-column | 2018-03-09 20:45

毎月お渡ししている塾生保護者様への塾報(ちくしん通信)から、「塾長コラム」欄を抜粋したものです。どうぞ、ご一読ください。(文責 今井)


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