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中学の学習内容は小5から始まっています #205号(2020年7月) 



今春、小学校の教科書が改訂されました。そして、来年が中学校です。文科省通達のもと、先日まで筑紫野市役所の学校教育課にて、新教科書展示会(閲覧)が開かれておりましたので、各社の教科書を実際に手にとって見てきました。

衝撃でした。質・量ともにかなりボリュームアップしています。これを中学生に定着させていくのは、かなりハードルが高いと感じました。特に新中1の英語は、クラウンなのか、サンシャインなのか、ホライズンなのか、どの教科書が採択されるかによって多少違うものの、中学入学早々に、be動詞と一般動詞が混ざって出てきますし、単語やイディオムも相当難しい。小学校での英語必修化を受け、初歩的な英文法等を理解できている前提で作られているのでしょうが、私たちが中学生だった頃の教科書とは全く別物です。

他の教科も方向性は同じです。小学校高学年の新教科書は、明らかに「小・中の接続」を意識しており、中学内容が広く浅く前倒しされている印象です。また、その流れから、小学校でも一学年早く扱う単元も出てきており、例えば、従来、小5内容だった算数の「割合」は小4で初登場しますし、高校入試頻出の「データ(資料)活用」も小学校に下りてきています。つまり、小学校で躓くと、どうしても中学で出遅れてしまう、そういう状況が懸念され、さらに学力の二極化が進むことになります。逆にいえば、小学校での学習において、各科バランスよく基礎・基本を修得していれば、中学以降も成績は安定するでしょう。小・中・高の12年間、学校制度としては「6・3・3」に分かれていますが、学習内容面、そして大学進学という視点に立てば、「4・4・4」に区分する感覚でちょうどいいのではないかと思います。保護者様も是非お子様の教科書をご覧ください。



by chikushin-column | 2020-07-14 22:47