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瞬発力 #231号(2022年9月)


前回に引き続き、勉強の仕方に関するお話です。仕方というと、なんとなく「質」を高める、いわゆる方法論や効率性に目が行きがちですが、塾生の様子を見ていますと、それ以前に「量」で圧倒的な差がついていることがわかります。この差を質で埋め合わせるのは難しいだろうなと直感的にわかるくらい、それほどの差があります。

たとえば、先週の定期考査。試験前日に学校のワークが終わってない子もいれば、一方で、ワーク2周プラス(自主的に)塾テキストをやってきた子もいます。では、この差はどこから生じているのかといえば、
①計画即実行!取り掛かるのが「早い」
②勉強中の動作が「速い」※姿勢が良く、無駄がない
このあたりが挙げられます。この「早い」と「速い」の両方ができる子は強いですね。いえ、子どもだけではなく大人社会でも同じでしょう。

塾に来て挨拶した後、「さぁ、今日は何をしようか」と何気なく尋ねてみると、即座に二つ三つ具体的な内容が返ってきます。その瞬発力といいますか、スピード感たるや、お見事です。普段から自分の状態を把握できている証です。このように、リアクションの速さは目的意識の強さに比例します。

教室に入って席に着くと、すぐにファイルを取り出し、付箋を貼り付けたページをさっと開く、そして、すっと勉強に入っていく。使わないものは一切机上に置かず、視野に入れない。その一連の動作の流れは力みがなく、自然体です。これがこの子のペースなんだなと私はそのとき思いました。マイペースという言葉は「ゆっくりでいいよ」という意味で使われますが、「自分のいつもどおり」と捉えるほうが良さそうです。そういう意味で、早さと速さは、本人の意欲や本気度をおしはかる指標となります。また、意外に見落とされがちですが、基本的な読み書きのスピード、特に文字を書く速さは、勉強量そのものに影響を与えます。脳で考えるスピードに手が追いつくイメージを持つようにするといいでしょう。


by chikushin-column | 2022-09-15 00:18