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知識と体験のコレクション ♯239号(2023年5月)


勉強するという言葉には、いくつかの学習要素が含まれる、これは誰しも容易にわかることです。例えば、「問題を解く」も勉強ですし、「話を聞く」や「説明する」も勉強です。少し視点を変えて、「体験する」や「見学する」等も広義としては勉強でしょう。

さて、学校に通う子どもたちの場合、これらの「勉強する」の先に待ち構えるハードルが「テスト」、とりわけ大きなテストが「入試」や「資格試験」ということになります。そして、これらをクリアしていくために欠かせない準備は何かと考えたとき、どうしても必要になる学習要素、それが「覚える」です。学んだ知識を忘れないで長持ちさせる、これができればかなり有利であることは間違いありません。では、そのためにはどういった意識や心がけ、あるいは工夫が必要なのでしょうか。何点かアドバイスを挙げてみます。

一つ目は「規則性を見つけること」です。どういったルールやグループで出来ているかを考えながら、脳内の収納ボックスに並べていくのです。結果、その後もそれらを取り出すスピードが上がりますし、例外的なものも覚えやすくなります。

二つ目、新たな知識に出会った際、その都度インプットする意識です。一度に大量に覚えることは困難ですし、苦痛になってしまいます。既に知っている知識や体験と関連づけて、上書き保存していくイメージです。自分なりの解釈を付け加えられればさらに覚えやすくなります。

三つ目は身体を使うこと、特に「声に出すこと」です。目に映ったものを声に出すことで、自分の声が脳に響いて記憶が定着しやすくなります。関連づけたりこじつけたり、さらには感情を伴わせるようにすると、脳の奥に落とし込まれるといいましょうか、そんな感覚です。実際に声に出さなくとも頭の中で自問自答を繰り返す、自分で自分を納得させる、こういったことが理解を深めますし、新たな疑問も生まれます。

そして、最後に四つ目ですが、やはり、覚えておこうとする気持ちがあるかどうかです。次に活かしたいとか未来に役立つかもしれないとか、そういった気持ちや意欲があるかないかで大きく違ってきます。この気持ちは過去の体験によって無意識にすりこまれていくものですから、自分の成功体験や失敗を忘れないように書き留めておくことも有効でしょう。そこから工夫が生まれます。




by chikushin-column | 2023-05-12 17:57