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勉強の「身体性」 #271号(2026年1月)


昨今、デジタル化の進展により、学びの現場にも様々な形で教育ICTが入ってきています。通信機器は可能性を広げる側面もありますが、その一方で、従来の教育手法、たとえば類題の反復練習や音読、書いて覚える、あるいはノートまとめといった手法が削られがちで、自分の身体や五感を使ってインプットする行動や時間をおのずと遠ざけてしまいます。一見、非効率だとかタイパが悪いだとか、そう見えることの中に、実は学びにとって大事なエキスが含まれているかもしれない、この視点は常に持っておきたいところです。

見てわかる、教えられて理解する、これはもちろん大切なのですが、「脳でわかる」、それだけでは「自分でできる」という状態にまで引き上がっていきません。そこに自分の身体を使って、脳と行き来しながら、ゼロからイチを作るような時間が必要になってくるというわけです。また、習ったことを生活の中で試したり、教科書に出てきた場所に行ってみたりといった行動も、広義の意味で「勉強の身体性」と言えます。これらの過程において様々な「気づき」が生まれ、知識や理解が立体的に根付いていきます。わかる→やってみる→「気づく」・「間違える」→理由を考える・法則を見つける→「できる」・「覚える」というサイクルが学習定着のためには欠かせません。

これはスポーツ等とも共通する上達の道筋だと言えますが、ただ、そこには心の奥底にある「意志」のようなもの、根っこがどれぐらい張っているか、そういった見えない要素(非認知能力)によって大きく左右されます。今年も一年、塾生の学力と気持ちの面、その両輪を伸ばしていけるよう頑張ってまいります。よろしくお願いします。




by chikushin-column | 2026-02-20 17:00

毎月お渡ししている塾生保護者様への塾報「ちくしん通信」から教育コラム欄を抜粋したものです。ご一読ください。(塾長)


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