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先月の塾報コラム(この欄)の最後に、「学びの基礎となる聞く姿勢を大切に指導していきます」と書きました。今回はその続きといいますか、少し深掘りしてみます。

新年度スタートのこの時期は、勉強の取り組みかたに関するオリエンテーションや、先輩卒塾生からの体験談を聞くといった機会を増やしています。こういった時間、塾生の様子を見ておりますと、集中力があり、前を向いてよく聞いています。また、先日は、とあるクラスの授業で、「よく聞くとは具体的にどういった行動や心理のことでしょうか?」と問いかけ、意見を出してもらいました。

さて、言語の四技能(読む・書く・話す・聞く)のうち、「書く」と「話す」は、他者への伝達手段として自ら言葉を発する必要がありますが、その一方、「読む」と「聞く」は自分の中に落とし込む行為であるため、他者が当人の状況を把握するのは困難です。どの程度きちんと読んでいるか、話を聞いているかについては、当の本人にしかわからない。ですから、フリをしてごまかしたり、程度に強弱をつけたりすることが自分の心持ち次第で容易にできてしまうわけです。質問される、答えなきゃいけない、そういった状況下では、特にしっかり聞こう、読もうとするのは、他者とのコミュニケーションとして必要であり、また、それがマナーであることを自覚しているからです。(こういったことから、当塾では、塾生↔講師の双方向のやりとりを増やし、発問と発言が活発な授業を進めています)

一対一の場面だけでなく、大人数のときも、「自分事」として話を聞く、聞き逃さない、自力で読む、そういった学びの土台を整えることによって、学習効率がアップし、他者に依存せず、自学ができるようになっていきます。

よく聞くということ #262号(2025年4月)_d0347964_12215483.jpg






# by chikushin-column | 2025-04-19 12:22

学習に限らず、何事も習得のプロセスにおいては、「上達(能力向上)」と「結果(成績)」が同じ軌道を描くわけではありません。必ずタイムラグが生じるものです。また、能力は一進一退を繰り返しながらも継続によって上達しますが、一方、結果は右肩上がりのいわゆる比例のグラフのようにはならず、階段の「踊り場」のような時期があります。いくら頑張っても結果だけを見ると伸び悩みのような時期が出てくるのですが、(この停滞期にも継続していれば能力自体は向上しています)その先にタイミングよくチャンスと出会ったとき、まずまずの結果が出て自信となり、次のステージに上がっていく、そういったイメージです。

少し付け加えておきますと、学習時間(勉強量)と能力向上との関係においては、やはり、時間(量)を費やす過程で、自分なりの気づきやコツに出会う回数も増えますので、結果、小さな実感を味わうことができ、長期的なモチベーションへとつながっていきます。短期的な結果を追い求めるあまり、肝心の学力向上には程遠い手法や巷に溢れる情報を漁っていても、真の学力向上には辿りつけず、長い目で見ると、むしろマイナスの方向に働いてしまうことさえありますので気をつけなければなりません。また、「入試(学力試験)」の合否については、その特性上、入試当日の点数で切り取った結果ということになりますが、この結果が本人のこれまでの努力や能力学力を全て肯定したり否定したりするものではない、ということを改めて最後に書き添えておきます。

「今日という日は、これからの人生の最初の一日」


上達と結果 #260号(2025年2月)_d0347964_17263097.jpg
(この春、山家道校は開校10周年を迎えます)



ちくしの進学教室 公式サイト https://chikushin-smile.jp/



# by chikushin-column | 2025-02-12 17:36

年が明けて、早くも半月が経ちました。少しずつ世の中が平常に戻りつつある今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、今年は当塾にとって、大きな節目を迎える一年になります。創業・開塾から四半世紀を迎えるにあたり、これからの時代にフィットした中身を模索しつつ、また新たな一歩を踏み出す、そんな「動」の2025年になりそうです。進化と深化、その両面に挑戦してまいります。一方で、何年の歳月が過ぎようとも、私たちが常に真ん中に置いておくべき軸は、お預かりしているお子様の「笑顔でガンバレ」を引き出し、その成果を後押しすることです。また、その周辺に見え隠れする様々な課題を解決へと導いていくことです。塾としての「根っこ」「らしさ」は変えることなく、これからも大切に守っていきたいと思っています。 

受験シーズンに突入しました。早くも中学入試は終盤戦に差し掛かり、連日のように各校で実施されています。今朝は難関・西南学院中の朝応援に行ってまいりましたが、みんな引き締まった表情で入室していきました。一人ひとりの眼差しがこれまでの道程を物語っていて、思わず涙が溢れそうになりました。(内緒でお願いします) 受験勉強を通して、自分の現実と向き合い、時間と気持ちをかけてきた実体験は、結果がどうであれ、かけがえのない大きな糧となり、この先の「礎」となっていくはずです。

受験勉強というハードルが、学力だけでなく、精神的な成長を促すという側面もあります。時間に対する意識もおのずと変わってくるでしょう。いよいよ高3も中3も本番直前です。いざ!

新年のご挨拶 #259号(2025年1月)_d0347964_14243997.jpg

# by chikushin-column | 2025-01-29 14:25

今年2024年は、元日の能登大地震から始まり、翌日には羽田での飛行機事故と悲しいニュースが続き、新年の祝賀ムードは一変、重苦しい空気に包まれる中、スタートしました。また、国内外において、選挙が多かったこともあり、政治やマスコミに関する世論が高まりを見せました。皆様、各々のご家庭におかれましては、どんな一年でしたでしょうか。

さて、入試や教育関連の今年の動きとして真っ先に挙げられるのは、やはり「私学の共学化」でしょう。ご存知のとおり、東福岡学園が中高同時に来春から共学化され、まもなく共学化一期生(初の女子受け入れ)の入試が行われます。また、中村学園の系列2校、中村女子と中村三陽は、再来年より統合され、共学化されることが発表されました。これにより、福岡県内の「男子校」は完全に姿を消すことになります。その他、新たな動向としましては、筑紫女学園が来春より「通信制課程」を高校に併設します。

一方、公立高校は入試に教科試験を課さない「特色化選抜」の枠を拡大、私立人気に歯止めをかけ、定員確保に動いていますが、逆にその実態から不信感を生む要因になっているケースも出てきています。来年一月末には「推薦入試」と「特色化選抜」が初めて同日実施されますが、これがどういう結果をもたらすのか全く予想できません。ですから、現中3には、最後の砦、ラストチャンスとなる一般入試に向けて、今こそ「学力」を高めておく必要性を説いています。

「悲観的に計画し、楽観的に実行する」という言葉があります。何事においても、準備段階では緻密に隅々まで考え、本番は楽しめるような状態にもっていけば、成功の確率は上がります。毎日が正念場、受験シーズンが始まります。

# by chikushin-column | 2025-01-29 14:20

ここでは、「何か一つのことに夢中で取り組み続けられるチカラ」のことを「夢中力」という言葉で仮に置いておくことにします。

夢中とは「夢の中」と書きますから、「夢にまで出てくるほど頭から離れない」という状態でしょうか。ですから、もちろん起きている間は、ちょっとした隙間時間でも、ふっとそれが浮かび上がってきます。集中とは少しニュアンスが異なり、対象が目の前になくても、放っておいても常に心の中に存在する、そういった状態が夢中です。この「夢中力」が備わっているかどうか、幼少期から発達段階に応じて、本気で一つのことにハマって取り組んだ経験があるかどうか、近頃、これがとても大切で必要なことなのではないかと感じています。集中はできても夢中になれない、とでも言いましょうか、継続すれば一段階アップできるのに、あっさり諦めたり止めてしまったりといった印象を受けます。

特に中学生の勉強でいえば、ある意味、「テストのために勉強する」という目的意識が強すぎるあまり、テストがゴール、テストが終わると何もしない・・という無意識に近いマイナス習慣によって、多くの子どもたちが「継続」を途絶えさせてしまいます。日曜は休みなので勉強しないというのも同じです。そこで大きな差が生じています。本来、学習とは学習能力向上のためにあり、あくまでテストは客観的な指標を得るツールにすぎません。点数や結果よりも、自分の「実感」を大切にしたいという気持ちがあれば、自分との戦いは続きます。継続する、夢中になれる、そのカギはこのあたりにありそうです。そして、「受験勉強」と「入試」は、この尊さをトコトン教えてくれる大きな機会です。

夢中力 #257号(2024年11月)_d0347964_15394647.jpg
(筑陽学園中教室にて中学入試模試を開催 2024年11月2日)


# by chikushin-column | 2024-11-13 15:42

毎月お渡ししている塾生保護者様への塾報「ちくしん通信」から教育コラム欄を抜粋したものです。ご一読ください。(塾長)


by chikushin-column